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第7回目医療事故ではないか?と思ったら
みなさんは、病院に行けばケガや病気が治ると思って病院に行くと思います。ですから、経過が思わしくなかったり、想定外の状況になったりすると、医療事故ではないか?と疑うこともあるのではないでしょうか。
もっとも、法律的には、医師の診療行為は結果を出すことを求められる仕事ではなく、結果が出るよう努める行動が求められる仕事とされています。ですので、悪い結果が出たから医療事故である、といえるとは限りません。
また、病院が非を認めている場合はともかく、そうでなければ、病院に過失があるかどうか、証拠によって裁判所に認めてもらう必要が出てきます。しかしながら、一般的によく言われているとおり、医療訴訟は勝訴率が低いといわれていて、裁判でのハードルが高いことは否定できません。
このように、医療事故かどうかという判断自体も難しいですし、それを裁判所で認めてもらうのはさらに難しいところがあります。
また、もし医療事故に遭遇してしまったとしても、その後どうしたらよいかということは、一般の方にはわかりにくいと思います。
ここでは、医療事故ではないか?と思ったときに、どうしたらよいかということをアドバイスします。
また、医療事故を疑う以前の心構えとして、医師や病院、医療というものに対する正しい期待を持っていただけるよう、診療契約の性質や、医療訴訟で勝訴するために必要な条件などもご説明します。
- 掲載日:
- 2022年10月27日
- 監修者:
- 川島 英雄 弁護士