WBCといったら何を思い浮かべますか?
WBCといったら?
みなさんは、WBCといったら何を思い浮かべますか?
今年はワールドベースボールクラシックがあり、大谷翔平選手などの活躍で日本が優勝したので、WBCといったらワールドベースボールクラシックを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ネットで検索しても、最初に出てくるのはワールドベースボールクラシックのようです。
同じスポーツ系でも、野球より格闘技に興味のある人なら、近年はボクシングの井上尚弥選手が世界的に非常に強くて有名なので、ボクシング団体の世界ボクシング評議会のことだと思う人もいるかもしれません。
医学の場合
私はスポーツ好きなので、このどちらも一応思い浮かびますが、最近は医療過誤事件を多く取り扱っているという職業柄か、WBCと聞くと「白血球」の略語をまず最初に思い浮かべてしまうようになりました。
医学の世界では、WBC=白血球です。これはかなり常識的な用語なので、もし、医療過誤事件に力を入れているという弁護士が、WBCと聞いて白血球のことだとわからないようであれば、ちょっと心配してしまいます。
同じ略語でも
WBCに限らず、同じ略語が一般と医学で違う意味に使われることは少なくありません。
みなさんも知っていると思われる有名そうなものでいえば、ICUやACLなどは面白いかもしれません。
ICUは、医学では集中治療室を指します。これは意外と一般的かもしれません。ただ、医学用語を知らない人は、国際基督教大学を思い浮かべたりすることがあるのではないでしょうか(私も、遠い昔の大学受験生のころはそうでした)。
ACLは、一般の人にはなじみがなく、スポーツ好き、サッカー好きの人ならAFCチャンピオンズリーグの略語だと知っている人もいるくらいでしょうか。これは医学では、前十字靭帯のことを指します。
話が通じるようにしなければ
医療過誤事件を担当するにあたり、医学に詳しくなることはとても重要だと思いますし、必要なことだと思っているので、今後もさらに研鑽を積んでいく予定です。
ただ、詳しくなっていくと、医学用語などにも慣れてくるところがあり、自分では理解していても、相談者や依頼者、さらには医学的には素人である裁判官に対して、補足説明が必要だということを忘れてしまうことがあるように感じるようになりました。
ベースとする知識の量というところでも、「自分と相手は違う」ということをあらためてよく認識し直して、相手と話が通じるようにしないといけないと思いました。