一番大事なもの
みなさん、「一番大事なものは何ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?
私は決まっています。自分です。きれいごとを抜きにして、自分以上に大切なものなんてほとんどないと思いませんか?
自分の次に大事なものは、家族です。やはり、一番近くにいる人間が大事で、大切にしたいと思います。
その次は、親しい知人や友人、職場の仲間、同業者・・・と広がっていきます。
もちろん、他人よりも自分の好きな食べ物や趣味などを優先したくなることもありますが、それは物が大事だからではなく、あくまでも自分が大事だからだと思います。なので、優先順位としては、物より人の方が大事だということになります。
こうして、大事なものに優先順位をつけていってみれば、社会とか国なんていうものは優先順位が確実に下がります。これは私にとっては当たり前のことで、自分や、家族や、親しい人、周りの人たちが幸せになるために必要だと思うから社会や国をよくしようと思うだけなので、「社会や国のため」というのは、目的ではなく手段にすぎません。
みなさんは、そうではありませんか?
私は、最近の日本の世の中を見ていると、どうもそこにいる一人ひとりの人間を離れて「国益」などという言葉が使われているような気がしてならないのです。
みなさんも、もう一度頭の中をリセットして、自分にとって一番大事なものは何なのか、優先順位はどうなっているか、そのために必要なことは何なのか、自分の大事なもののために社会がきちんと向かっているかどうかということを、よくよく考えてみていただければと思います。