新人指導?いいえ、私の勉強です
早いもので、私が弁護士になってから5年が経ってしまいました。弁護士でない一般の方からみると、「弁護士経験5年」というのは、経験が長いのでしょうか?まだまだ短いのでしょうか?
自分としては、この5年間ただひたすら一生懸命駆け足で頑張ってきたという思いしかなく、この5年間で何かが変わったという印象は持っていません。これからもきっと同じ思いで地道に仕事を頑張っていくだけだと思っています。
そんな私も、事務所に後輩が入るようになり、いろいろとアドバイスを求められることがあります。また、最近は、弁護士会の活動を通じて、新人の弁護士の方とペアを組んで一緒に仕事をする機会も増えてきました。そういうときは、一応先輩である私には「新人指導」といったことも期待されているのかな?と感じることがあります。
ただ、確かに経験の少ない新人の弁護士の方に対して5年間の経験に基づくアドバイスをすることはありますが、その逆に、新人の弁護士の方が、熱意を持って時間や労を惜しまず一生懸命に仕事に取り組んでいる姿を目の当たりにすると、こちらの方があらためて教えられることもたくさんありました。「新人指導」という名の下に、むしろこちらがいい勉強をさせていただいたのだと思います。
弁護士を何年経験しようと、学ぶべきことはいつもあり続けます。これからさらに何年経験を積もうとも、常に日々勉強であるということを忘れずに仕事に取り組んで行きたいと思います。